あまりオタク文化を安売りしないでほしい

萌え・ツンデレは守備範囲を見直せ
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 ちょうど私も「ツンデレ」について考えていたところでした。というのも、職場で似たようなことがあったからです。

 職場には、「明るいオタク」を自称する、でたらめ人生の旅人がいるのですが、職場のある女性について、「このごろ妙に優しい時があるんですよね。普段からきつい人なのにどうしたんでしょうね」なんて話になっていたとき、得意げに「それは、今流行の言葉で言うところの、”ツンデレ”ってやつですね!」と。

 私は「ツンデレ」の意味をおおまかに知っていましたが、そこにいた他の人は全然知らず、「?」な空気が流れました。私からフォローすることもできたのですが、でたらめ人生のサポートなんかしたくないので私も知らない振りを。

 いま「ツンデレ」はどのくらい世間に認知された一般用語になっているのでしょう。そんなの分かりっこないんですが、私は以前から、このでたらめ人生の旅人のように、「オタク文化は日本が誇る文化なので、どんどん出していってメジャーにしていこう」という雰囲気が大嫌いでしてね。なんていうか、うまく言えないのですが、オタク文化によって生み出されるものを、積極的に肯定していこうというその姿勢そのものが嫌いなんですよ。

 オタクについて語ると長くなる上に(たぶんこないだの靖国の話より長い)、私もこれだという結論を出せていない、さらに下手をするとオタクの人を侮辱することにもなりかねないのであまり書かないのですが、私は、少なくとも現状は、オタク文化は世間のメインストリームではないと思っているのです。というか、世間のメインストリームからはずれたところで発生するものこそオタク文化たり得ると思っていますので、そういう文化圏の違いを意識せず、あるいは文化圏を突破することを何か前向きだとかいったイメージで捉えることが間違っていると思っているのです。何でまたそんなこだわりを、と思われると私も分からないですが、ある意味「マイノリティの美学」を貫いていてほしいのですよ。

 「ツンデレ」という言葉がそういう女性を的確に表す言葉であるかとか、「萌え要素のパターンとして」普段はツンツンしてるけど、言葉の端々に滲んでしまう自分への好意を、どうにか隠そうとして強がってしまう、その雰囲気がいい、とかいったところについては別に結構なことだとしか思いませんが、そういうのを「みんなの知らないことを僕は知っていますよ」とばかりに披露し、どうだとふんぞり返られるのはたまらない。このおとぼけ人生劇場さんは、「今流行の」なんて接頭句をつけていますが、ほんとは知識の披露をしたくて言うんです、いつもこういうことを。その意図、その内容、いずれを取っても底の浅いこと。恥ずかしくていたたまれなくなります。

 これはもう勝手な私の願いでしかないのですが、オタクの人には孤高を貫いてほしい。その上で、共通のものを分かち合えるオタク同士のところでのみ、存分に発散する。そこが美しい、と私は思うのですよ。いやうそです。美しいって事はない。気持ち悪いときも多分にあるけど。逆に言えば、そのメリハリをつけることが出来ていれば、オタクであることになんら恥じることなどないのです。なし崩しにしてメジャーにしていこうなんてのは、オタク文化を軽薄なはやりすたりに売り渡すようなもんです。こういうでたらめ人生さんにはその辺が理解できっこないのですが、普通のオタクの人たちには、貫いてもらいたい、なぁ……。

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この記事へのコメント

y
2006年09月08日 21:35
ひゃー。一方的かもしれませんがわかるなあ…わたしも下手クソな英語ながら主張してきましたよ!「サブカルはサブであるべき」って。
ketket
2006年09月08日 22:26
 たいてい流行って、サブカルとして評価されていたものが、当初の視点ではなく世間の視点(カワイイ、とかそういう切り口)に解釈された時にぱっと流行になって、ぱっと捨てられるんですよね。こないだ出てきた温水洋一なんか、やばいなあ。
 オタク文化は、そういう風になってほしくないし、なってはいけないと思うんですよ。秋葉原のような「聖地」以外では、決して風を切って表通りを歩けないようなポジションを甘受するからこそ、同じ人とめぐり合えた時の感激もひとしおだろう二と思うので。
 そこらのコギャルが「これってツンデレてね?よくね?」とか言い出すような世界を想像しただけでも、オタクはストイックでいてほしいと切に願います。っていうか、世の中のほうも勘違いして、もやしに直射日光当ててちゃいけないんです。

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